【動画あり】福原泰明の1分間レッスン その1「スティック・コントロールをやる意味とは」




 

こんにちは、僧侶兼打楽器奏者の福原泰明です。このWind Band Press様にて「音楽説法」のコラムを連載させて頂いております。

今回はコラムとは別に、1分間のYouTube動画と合わせて演奏のヒントになるようなことをお伝えしていきます。

題して「福原泰明の1分間レッスン」。今回は、スネアドラムのスティク・コントロールについて。

人との接触を減らす、人との距離を保つということでなかなか楽器を使った練習ができない中、この機会に練習パッドでスティク・コントロールをしよう、という人が多くなっています。

スティック・コントロールとは、打楽器奏者の”バイブル”として扱われている、書いてある音全てに右手(R)と左手(L)の手順が指定されている基礎教則本です。

この教本は手のエクササイズとして最適、という声は多いですが、私はそれだけでは無いと思っております。それを説明するために、とある曲からフレーズを引用させて頂きました。

フィリップ・スパーク作曲「カレイドスコープ」。日本では吹奏楽で演奏されることが多いこの曲ですが、ブラスバンド版やファンファーレバンド版もあります。

その「カレイドスコープ」の最終盤、第5変奏曲に「なぜスティック・コントロールが大事なのか?」を伝えるためのうってつけの場面がありました。

こちらの動画を御覧ください。

この動画ではスネアドラムと同じ動きをしている管楽器のフレーズを、ピアノの音で鳴らしています。スネアドラムは30小節近くずーっと同じ8分音符が書かれているだけですが、同じく8分音符のフレーズを吹いている管楽器の音に合わせて右と左の手順を選択すると、スネアドラムも管楽器のフレーズ感と合うようになるのです。

ここからわかるように、スティック・コントロールはただのエクササイズだけではありません。スネアドラムで様々なフレーズを作り出すためにそれぞれの手をより自由に動かせるようになるためのトレーニングでもあります。

スティック・コントロールでは無数の手順が書かれている通り、先程の動画でも「この手順が正解で他の手順は間違い」というものではありません。手順を変えればフレーズ感も変わりますので、自分にとって一番このフレーズに合うと思う手順を色々と考えてみると良いと思います。


福原泰明:僧侶兼打楽器奏者のYouTubeチャンネルを開設しております。よろしかったらご覧くださると嬉しいです。
https://www.youtube.com/channel/UC1MQ6xKktrpqJXZVC-qWxbQ/

福原泰明:僧侶兼打楽器奏者のウェブサイトはこちら
https://yasuakifukuhara.com

福原泰明Twitterはこちらhttps://twitter.com/yasu_f18

オンラインレッスンをZoomにて提供しております。ご希望の方はメール(info@yasuakifukuhara.com)にお問い合せください。




協賛






その他Wind Band Pressと同じくONSAが運営する各事業もチェックお願いします!

■楽譜出版:Golden Hearts Publications(Amazon Payも使えます)


■オンラインセレクトショップ:WBP Plus!






■演奏会の企画やチケット販売その他各種ビジネスのお悩み相談やプレスリリース代行依頼もお受けしています!

様々な経験をもとに、オンラインショップの売上を上げる方法や商品企画、各種広報に関するご相談、新規事業立ち上げのご相談など承ります。初回相談無料です。そのほか、プレスリリース代行などの実務作業も承ります。よろずご相談下さい。



▼人気の記事・連載記事

■プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」
プロの指揮者・岡田友弘氏から悩める学生指揮者へ送る「スーパー学指揮への道」

■作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方
作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方

■有吉尚子の【耳を良くする管楽器レッスン法】~ソルフェージュ×アレクサンダー・テクニーク~
有吉尚子の【耳を良くする管楽器レッスン法】~ソルフェージュ×アレクサンダー・テクニーク~

■【エッセイ】ユーフォニアム奏者・今村耀の『音楽とお茶の愉しみ』
今村耀エッセイ

■僧侶兼打楽器奏者 福原泰明の音楽説法
福原泰明の音楽説法

■石原勇太郎の【演奏の引き立て役「曲目解説」の上手な書き方】
曲目解説の上手な書き方

■石原勇太郎エッセイ「Aus einem Winkel der Musikwissenschaft」
石原勇太郎エッセイ

■音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました
音楽著作権について学ぼう

■【許諾が必要な場合も】演奏会の動画配信やアップロードに必要な著作権の手続きなどについてJASRACに確認してみました
動画配信